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当初は、天地[12](上下)の取替えと総裏[13]の打ち換えの予定でしたが、総裏[13]を剥がす過程で、増裏と肌裏[14]が甘く所々浮きがあることが判ったので、一旦裏打ち[15]を外し、また元通りに戻すことにしました。
本紙[16]の肌裏[14]を打ち終えたところです。
リンポウ仕立てということで、元通りに納めるのは腕の見せ所です。
最近は、この作品のような軽いタッチの日本画が少なくなってきたので、貴重な作品をこうしてまた後世に残せるのも、表具[17]のいいところです。
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