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当工房で作品の表装をさせて頂いているハワイ在住の現代浮世絵画家の寺岡政美氏の森美術館LOVE展の時の動画インタビューです。
雑誌 Pen (ペン) 2013年 8/1号 [日本美術をめぐる旅。] にもインタビュー記事が載っています。
工房の裏庭で額紫陽花が綺麗に咲いています。
この季節はやっぱり紫陽花ですよね。じめじめした気分を晴れやかにしてくれます。
梅雨時は、基本的に掛軸の仕上作業はできません。この湿った季節に仕上げをすると、後の掛け具合がとっても悪くなるからです。
継ぎ立て・耳折りまで完了したところ
巻きも綺麗に仕上がりました
先日の「古い掛軸の仕立て直し」の掛軸が継ぎ立て、耳折ろまで完了しました。
縁幅が極端に細いリンポウ表具ということで、元々にきっちり収めるために細心の注意を払い作業を致しました。結果、綺麗に収めることができました。
こうして形にしてみると、やはり「古き物でもよいものはよい。」ということがよく分かります。
これで、また50年は大丈夫でしょう。
あとは、総裏を掛けて、しばらく貼りこみ、そして仕上です。床の間に掛けて頂くのが今から楽しみです。
かなり古い作品ですが、書き下ろしのまま仮巻きになっていたのを、掛軸に仕立てます。
いかにも、懐の深そうな布袋さま。とってもいい感じの掛軸になりそうです。
当初は、天地(上下)の取替えと総裏の打ち換えの予定でしたが、総裏を剥がす過程で、増裏と肌裏が甘く所々浮きがあることが判ったので、一旦裏打ちを外し、また元通りに戻すことにしました。
本紙の肌裏を打ち終えたところです。
リンポウ仕立てということで、元通りに納めるのは腕の見せ所です。
最近は、この作品のような軽いタッチの日本画が少なくなってきたので、貴重な作品をこうしてまた後世に残せるのも、表具のいいところです。