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[表具店/表装工房 季庵/Blog] |
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文化美須と本美須三枚判
文化美須と本美須三枚判は、共に二回目の裏打ち「増し裏」に使用する和紙で、私は気に入って使っています。
大きさは、文化美須が縦一尺(30cm)横二尺三寸(70cm)で本美須三枚判は縦がその倍になっています。
本美須三枚判は、文化美須とよく紙質が似ていて、判が大きいので作業効率がよく大変重宝しています。
難点といえば、上下にあたる部分の厚みが厚く、かなり切り落とす必要があるのですが、その点を改善点として言い続けていたところかなり改善されてきました。
素晴らしいです。
漉き屋さんにエールを送りたいです。
at 10:37 am
時代を越えて、大正時代の掛軸を再表具
大正時代の掛軸ですが、きちんとした表装が施されていたため、本紙の傷みは全くありません。
また、裏打ちの紙も剥がし易く前回の表具師に時を越えて感謝です。
自分も後の表具師に感謝されるよう務めたいと思います。
at 10:30 am
裂地(きれ)づもり
掛軸に使用する裂地を、実際にあてがいながら選んでいきます。
この作業は、時には時間がかかり、時にはあっけなく決まってしまう事もあります。
材質、柄、色など様々に作用するので、悩みや迷いも当然ありますが、ばっちりと綺麗に決まった時はとても気分がよいものです。
陸軍憲兵学校教習隊の刑罰法規の本
古い本の綴じ紐が切れたので、直して欲しいとの依頼がありました。
全部で450ページほどあり、内容は手書きの物をガリ版印刷してあります。
所々書き込みがあり、一生懸命に勉強していた様子が伺えます。
紐の結び目をどうするか迷いましたので、後日相談して決めることにします。
炊き糊を練る
炊いた糊を使用するには、馬毛の漉し器で漉してから、刷毛で十分に練ります。
できるだけ水分を与えずに練るのが重要ですが、ある程度の力とコツが必要になります。
この作業の手を抜くと、糊は粘り気が少なくまた粒度も荒くなります。できるだけ濃度の薄い糊で接着するためには、手の抜けない作業です。